チタンろう付、合金ろう付の鑞付屋(ろうづけや)

チタンろう付、合金ろう付など20年の実績とチャレンジ精神であらゆるご要望にお答えします。まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
ろう付について

ろう付について

 ろう接(ろう付及びはんだ付)とは母材の融点より低い融点をもつ金属を用いて母材をできるだけ溶融しないで接合する方法です。
 ろう付(brazing)とはんだ付(soldering)は溶加材の溶融温度によって区分されており450℃以上をろう付、450℃未満をはんだ付とされています。

ろう付の特徴は

  • 異種金属や非金属の接合が比較的容易にできる。
  • 熱影響が少なく寸法精度が高い。
  • 薄板の接合や精密な接合ができる。
  • 気密封止ができる。

などがあります。
 ろう付は航空宇宙関係、車両、家電機器、宝飾、歯科、雑貨、空調機器、熱交換器、ガス機器等広い分野で利用されています。

 ろう付で金属が接合できるのは溶けたろう材が母材にぬれて拡散されることにより結合します。そのため、ろう付の際には母材表面をきれいにして必要に応じ てフラックスを使う、母材表面にろう材が良くぬれるようにする、毛細管現象を利用する、拡散現象を利用するなどの注意が必要です。

 ろう材は母材と異なった金属(融点の低い金属)を使っての接合ですので熱膨張率の差によるストレスや電位差などによる腐食、電気抵抗の変化、熱起電力の発生、金属間化合物の形成などといった点に配慮する必要があります。

 ろう材には多くの種類がありますがそれぞれのろう付に合った特性の材料を選ぶ必要があります。ろう材を選ぶ際に考慮する点には、ぬれ性、流動性が良いこ と、融点が適正なこと、強度、耐食性が使用目的に合っていること、接合部に適当な電気的、化学的、機械的特性を生むこと、コスト面で優れていること等があ ります。

 フラックスは母材表面の酸化膜等を除去し、ろう材のぬれ性を良くします。フラックスの選択の際には母材の酸化膜の除去が可能か、ろう付温度とフラックス の温度が一致しているか、ろう付後のフラックス除去が容易か、母材やろう材を腐食させるか等を注意して選定する必要があります。